こんにちは、夫との結婚生活が四半世紀ほどになるカズミィです。
長く一緒に暮らしていると、良いこともあれば当然その逆もあり、私たち夫婦の間にも様々なことがありました。
「家族が仕事や勉強に集中できるように」
そんなことを考えて選んだことが、家庭の不和を招いてしまったこともあります。
失敗の原因は、ひとりで必要以上に抱え込んでしまい、自由を与え過ぎたこと。
過去に自分がとった選択への反省を込めて、自立のできない専業主婦になったときに、どのようなことが起きたのかをまとめました。

同じ失敗をしないように選択してくださいね。
家族のために専業主婦になると家庭を壊しかねない
目次
自己犠牲がすぎた過去のあやまち
妻が子育てと介護に追われながら仕事をし、学校役員なども引き受けていれば、家事をほとんど妻任せにしている夫が自由に過ごせる時間はたくさんあります。
そして、長く一緒に暮らしている妻として、ある程度は夫の嘘が分かるようになりました。
我が家の夫の特徴
若いころの夫は帰宅時間が遅いだけではなく、自宅でもよく勉強をしていました。
時間があればテレビ(主に情報番組)を見たい夫は、小さな子どもが話しかけても気づかずに背中を向けて過ごす人です。
理系夫の仕事内容は私にはよく分かりません。結婚当初から仕事のために帰宅時間が遅くなることは多く、「仕事で遅くなる」と言われれば、仕方がないと思っていました。
「夫は仕事が忙しくて子育ても苦手」、そのイメージがついた頃から、私はひとりで抱え込むようになったのかもしれません。
夫の不自然な行動
ある時期から、夫が私に隠して「女性を含めた同郷の人たち」と遊んでいることに気付きました。
きっかけになった夫の行動は以下のふたつです。
- 夫が自分の同郷の友人と私が合うことを避けるようになった
- 夫の実家に家族で帰省したときに長い時間ひとりで出かける
誰もいない夫の実家に残されて、干し場もないほどのたくさんの洗濯物に囲まれながら、干す場所を探して畳んだり干したりを繰り返し、ただ時間が過ぎるのを待つこともありました。
こんなことがありながら放置してしまったことも、過去の大きな過ちです。
許せなかった夫の嘘
私が「こと」をハッキリさせようと思ったのは、明らかに嘘だと分かる状況で、夫が遊びに行ってしまったからです。
堪忍袋の緒が切れたきっかけ
「日曜日は大学の恩師がくる飲み会だから行かないわけにはいかない。前から言っていたよね」
夫がこの言葉を私たちに伝えたとき、私も子どもも正直に「聞いていない」と答えました。
そしてこの「日曜日の集まり」は、前々から決まっていた(恩師も来る)大学仲間との会ではなく、直前に同郷の女性から呼びだされた会だったのです。
とても間が悪いタイミング
このとき、もし本当に大切な会だったとしても、行くことを躊躇うだろう状況に我が家はありました。
大きく分けると以下の2つが分かりやすいのですが、その他にもたくさんの「案件」を抱えています。
- 昼夜なく2~3時間おきに必要な「愛犬ちゃん」の介護
- ヘルニア手術後、後遺症を残さないために安静が必要な「愛犬くん」
動きたくて仕方のない手術直後の愛犬くんと、腸の病気のために2~3時間おきにトイレの介護が必要な愛犬ちゃん。
「専業主婦だから時間が自由に使えるだろう」と考える方々から持ち込まれる様々なこと。
忙しさが凝縮されたような日々にまともに眠ることもできず、フラフラになっていた私は、「土日まで頑張れば夫の休みになるから大丈夫」と自分に言い聞かせながら、なんとか持ちこたえていました。
ただ、夫がついたこの嘘から話し合うきっかけができたこともあり、私にとっては少しだけ良い流れになった出来事なのかもしれません。
悪い見本のような専業主婦の行く末
夫の話す「日曜日の予定」が嘘だと分かった理由はふたつ。
- 予定を入れるときは互いに相談し合い早めに把握するようにしていた
- 嘘をつく直前に届いたメールを夫がコッソリと読む様子を見ていた
私たち母子が疑っていることを知りながら、夫は出かけてしまいます。のちに嘘をついていたことがハッキリしたときも、さほど悪びれる様子はありませんでした。
- 仕事が忙しくて育児が苦手な夫に理解を示しすぎた
- 家事や育児を夫婦で分担せずにひとりで抱え込んだ
- その結果、余計なことに使う時間を与えてしまった

自己犠牲が過ぎた専業主婦の行く末です。
何となく気づきながら放置した言い訳
前々から、夫は仕事が忙しいだけではなく「遊んでもいるのだろうな」と、なんとなく分かっていました。
それでも自由にさせていた理由は、大きく分けて5つの忙しさに翻弄されていたからです。
- 親の介護とその後のこと
- 昼夜なく9年続いたペットの介護
- 子育て
- 仕事
- 学校などの役員
それぞれのお付き合いや家事にも追われ、ゆっくりと考える余裕がありませんでした。
夫の飲み仲間の不快な行動
子どもと過ごす家族団らんの時間や休日まで、夫の同郷の飲み仲間からの連絡がきたり呼び出されたりするようになりました。
夫が嘘をついて出かけることについて、放置をしてはいけない状況なのだとやっと気付くことになります。
別れる覚悟の話し合いを決意
話し合うための準備を始めると、証拠を揃えて、別れる覚悟で夫と話さなければならないことが分かりました。
話し合いの途中、夫の了解のもとに、女性から夫に届いたいくつかのメールも見せてもらうことになります。
特定の女性とのメールなどを確認
メールを確認しながら夫に同郷の飲み会メンバーの話を聞くと、メールのやり取りをしている女性はいつも含まれていることが分かりました。
女性からメール連絡がきて、男女4人の同じメンバーで会う日が多かったようです。ただ、あくまでも夫の口頭説明なので、女性と2人だった可能性も捨てきれない日も含まれます。
例えば…
男性は夫が1人で、メールのやり取りをしている女性ともうひとりの女性(合計3人)で飲みに行く日。
1組の同郷夫婦と、夫と、メールのやり取りをしている女性(合計4人)で会う約束。

はたから見たらWデートみたい。

身内の恥をさらしてます…
この女性からのメールには、私にはちょっと恥ずかしくて書けない内容や「次は地元で会いましょう」という内容もあり、とても嫌な気持ちになりました。
愛犬介護が始まってから毎年、夫はほとんどひとりで帰省していたからです。
夫がひとりで帰省する理由
(介護が必要な)愛犬ちゃんと(動きたくて仕方のない)愛犬くんも連れて、10時間ほどかけて車で一緒に夫の実家へと帰省したこともあります。でも、長時間の無理な移動は身体への負担が大きく、特に愛犬ちゃんには可哀そうなことをしただけでした。
会社の夏休みに介護を手伝って欲しいことを伝えても、夫は「少しだけ」と言って帰省をしては、約束より長くなるのはいつものこと。子どもと私を置いて7日間以上帰ってこないこともありました。
夫はグレーで相手の女性は黒
女性とのメール内容を保存して友人に相談すると、「女性の気持ちは黒」という意見に一致します。
そして、相手の女性からの連絡に対し、返事をするだけの「夫はグレー」という結論になりました。
夫が私に隠していた理由は、「嫌な思いをしたり心配したりしないように」という配慮からとのこと。本当にそう考えたのであれば、近づかない努力をするべきではないかと思うのですが…
同郷の方々がメールの女性を応援をしていると感じる節もあり、やはり気分の良いものではありませんでした。
ここでちょっぴり愚痴タイム
愛犬ちゃんの介護が必要になってからの9年間、親の介護や愛犬くんの介護も重なり、私は家と会社と子どもの学校への往復に追われていました。

仕事は途中で辞めたんだね。

昼休みに帰宅して2匹の世話を続けているところに、親の介護問題が加わり…

夜中の介護もあるから眠れないし、ちょっと難しいね。
夫の実家に帰省するときや家族旅行、私が家を空けるときなどは、必ず愛犬たちも一緒です。
別れる覚悟で家を出たときは、夫が帰宅する直前まで2匹のお世話をし、夫が仕事に出たら帰宅していました。
私が介護を投げ出さないことも、家事の手抜きをしないことも、夫はよく分かっています。
息抜きのできない生活
節約が口癖だった夫は、息抜きに外食やお弁当の提案をしても即却下です。
出先で喉が渇いて飲み物を買おうとしても、「家に帰るまで我慢」と言ってNGでした。
オシャレなカフェでゆっくり…なんていうこととは全く縁のない生活を、この頃の私は送っていたのです。

夫の実家に帰るときの外食は快く許可されました。

車で10時間かかるなら外食に頼らざるを得ないのでは…

最初の食事は夫の手作りおむすびです。

自分で作るのは偉いと思う。
自己犠牲は家族のためにならない
私は家族の状況を考え悩んだ結果、子育てや夜中の介護に専念するために、専業主婦になる選択をしました。
友人関係を縮小し、夢を諦め、やりたいこともせず、お昼ご飯をとる時間もほとんどない生活です。
夫名義の自宅購入では、頭金や繰り上げ返済も含め、私の貯金や働いたお金も出していたために個人貯金はありません。
今こうして思い返すと、自己犠牲が過ぎたとよく分かります。
夫の行動は随分とずさんになり、私に給料明細を渡すことも嫌がるようになりました。このことも話し合いを決意したきっかけになっています。
このときの経験をベースにして書き上げた記事はこちら。
失った信頼を取り戻す作業
夫の裏切り行為によって私が得たものは、決して良いものではありません。どんな状況でも、まずは疑うようになりました。
特に夫との話し合いでは、都合の悪いことに対して発言が変わるため、約束事をするときは必ず念書をもらっています。
夫の裏切り行為後も別れなかった理由
信頼を失ってもまだ仲良く一緒に夫婦生活を続けてきた理由は、私が愛犬くんの介護をしている専業主婦で、夫の「別れない」という意思も固いからかもしれません。
気持ちを信じながらも、嘘やごまかしを繰り返す夫に対し、もういい加減に別れようと思い、厳しい言葉を使うこともありました。
そしていつも夫婦で話し合い、私が失くしてしまった夫への信頼の代わりとして、夫が提示し書いた念書を受け取ることになります。
夫は「そこまでするの?」と、驚くようなことを提示し必要なことは自分で実行します。例えば居場所が分かるようにスマホを設定することもあります。(時間が経つと解除します)
夫なりの誠意なのだろうと思い、今まで色々な提案を受け入れてきました。
夫の書く念書について大切なこと
夫が書く念書の内容に関して、私からの強要は一切ありません。
- 強要されて仕方なかったという言い訳をされたくないから
- 夫の周囲から批判を浴びるのはイヤだから
- 話し合いをする状況のときは分かれる決意をしているから
私の選択を覆すために夫が出した提案を、「そこまで言うのであれば」と、念書にすることをお願いしています。
もちろん、失くしてしまった信頼に変わるものには程遠く、納得ではなく妥協をしています。そして、夫が約束を破るたびに念書は増えました。
夫が別れないと言う理由
夫が私と別れない理由は、一見優しくて親切そうでありながら、卑怯とも言える理由のように感じました。
私にはすでに両親がなく、兄弟もそれぞれ家庭を持っているため、夫と別れることになっても行く場所がなく可哀そうだからと言うのです。
それは逆に言うと、すでに両親もなく帰る場所のない私が「自分とは別れることはできないだろう」と考えて自由にしてきたということ。
長く家にこもって子育てや介護に専念してきた専業主婦ならなおさら、ひとりで生きていく選択の先には厳しい道のりが待っていることを知っているのです。
大きすぎる失ったもの
どんなに理不尽に感じても、夫自身が「私からの信頼を取り戻す」努力をしなければ、夫婦関係を続けていくために、私が「夫への信頼を取り戻す」という無駄な努力をしなければなりません。
最初の話し合いのあとから、夫は予定の伝え方があやふやになりました。当日の出社後にメッセージで報告してきたこともあります。
会社帰りに誰かと会ってもわからないし、確認する方法があるとしても少し面倒です。
失った一番大きなものは、夫を心から信頼する気持ちかもしれませんね。
別れを迷うときの判断方法
別れを迷うとき、パートナーの友人に会うと本音が分かることがあります。
会えない場合はメールやメッセージを見せてもらいましょう。パートナーが別離れる気がないのなら隠さずに見せてくれるはず。
友人、知人から送られてくるメールやメッセージはその人の鏡です。あなたを悪者として話していた場合、あなたを悪者としてとらえた返事がきます。
「愚痴や相談はしても仲良くしたい」という話し方をしていたなら、相談相手は良い方向へと導く返信をするものです。
あなたの夫に送られてくる文章が妻であるあなたをののしる内容で、その返信で夫が怒ったり訂正したりしていないのであれば、送られてきた文章はそのまま夫の本心です。
悪いことをしているという心当たりがある方へ
あなたのパートナーは多分ある程度分かっていて泳がせています。生涯を添い遂げるつもりなら、本気で怒らせる前に自制した方が楽しく平和に過ごすことができますよ。
手遅れになる前に、本当に大切なものを見失わないようしてくださいね。
自分を追い込まないために守ること
「自分はパートだから」「お給料は夫のほうが高いから」そう思ってしまうと、私と同じ間違いを犯しかねません。
- 仕事の忙しい夫に気を使い過ぎない
- 育児が苦手なら別のことをお願いする
- ひとりで抱え込まずに分担する
- 夫の裏切り行為に気付いたらすぐに確認
- できるなら仕事を辞めない
実は結婚したばかりの頃にも、夫との離婚を考えたことがあります。子育てがあまりにも苦手だと分かったからです。
そのときの「別れたくない」「添い遂げたい」という夫の言葉を信じ、子どものためにも、私が仕事を辞めて家事や介護に専念することを迷いませんでした。
どこかのタイミングで軌道修正していれば、信頼関係を維持できたのかもしれないし、自立した社会人でいたのかもしれません。
まとめ
それまでの私はずっと、家族は信頼でつながるものだと思い込んでいました。お互いを思い合い、大切にし合い、守り合い、助け合って、より良い方向へと導きあうものが家族だと信じていたからです。
この思い込みのせいで私は間違えてしまいました。
自由な環境を一度でも与えられてしまった人は、それを邪魔する原因をうとましく感じるようになります。
家庭の中で、「すべきこと」を「手伝う」という感覚が強くなれば、手伝わなければならない場所(自由を奪う環境)にいるのは誰でも嫌ですよね。
こうして悪循環は生まれます。
助け合えば相手の気持ちがわかる
例え誰かの犠牲のうえになりたつ自由だとしても、一度手にして「当たり前」になってしまうと、手放すことが難しくなります。
要するに、最初から作ってはいけない自由だったのです。
幸せになるために、より良い方向へと成長していくために時間を使って欲しいと願い、専業主婦が犠牲になりすぎることは毒にもなります。
私のように犠牲になりすぎず、自分の居場所は大切に守り続けてくださいね。
伝えたい言葉
2019年5月に、Twitterに残した言葉があります。
過去の自分はいつも、年齢を重ねたら後悔することも減るのだろうと思っていました。
未来のために思考錯誤しながら過ごしても、後悔することは少なからずあります。
それでも、してはいけない後悔があることは知りました。
自分の居場所をおざなりにして後悔するとき、その場所はすでにありません。
— カズミィ (@kazumii503) 2019年5月27日
自分の居場所を大切に出来ずに後悔をするとき、その場所はすでになく、似ていても異なる場所になっています。
カズミィのひとり言
この記事は、夫が(何度目かの)約束事を破ったことで話し合いをしたあと、夫監修のもとで書きました。

内容が間違えていないことは夫の折り紙付きです。

心を入れ替える「みそぎ」のようなことね。
失われた信頼を取り戻すのは容易ではありません。
普段の生活がどんなに普通に見えて幸せそうでも、裏切られてしまったという過去はシッカリと焼き付きます。
大きな焼きあとはいつまでも熱を持ち続けるものですよね。小さな欠片(かけら)が近づくだけでも新たな火種になります。そのたびにシッカリと火を消さなければ、いつまで経っても「昔のこと」にはなりません。
カズミィのもうひと言
私が(現実に)とあるもらい事故にあったあと、愛犬くんの介護も必要となり、夫は夕飯を作ってくれたり休日の洗濯物を干してくれたりと、前向きに家事をこなすようになりました。
1食に7品目以上を使うことを守り続けてきた食卓を、夫も守って作ってくれます。(ひとり暮らしの経験があり家事は元々できるのです)
「したいこと」より「しなければならないこと」をする時期、そう考えて今までたくさんのことを諦めました。
何かを始める度にすべきことが立ち塞がり、何度も夢を手放しています。
苦労が分かりづらいのは、子育てより介護かもしれません。
抱え込まずに家族に甘えたら色々な意味で楽になりました。
— カズミィ (@kazumii503) 2019年6月22日
夫に遠慮をしすぎずに、介護にも少し責任を持ってもらうことにしました。ただ、子育てと同じくらい苦手なようで見ているとハラハラしてしまいます。
愛犬くんを長く預けておくことはまだできません。
ただ、成果と言うものが見えづらい老犬の介護をすることで、変化が見られたらいいなと思っています。

本当は良い人なんですね。

特に親類の間ではとても信頼の厚い人です。
幸福と不幸は紙一重ですよね。何があっても心の持ちようで日々を幸せに過ごすことは可能です。ただし我慢には限界があり、どうしても許せないと感じてしまったら難しいかもしれません。
できることなら、全てを投げ出して専業主婦になることは避けた方が良いとお伝えしたいです。あまり好きな言葉ではありませんがあえて使おうと思います。「自戒を込めて」。
そしてもうひとつ、変化を受け入れつつ続けていく覚悟を持てば、夫婦の再生は可能ですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。今は夫と仲良く過ごすカズミィでした。
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