こんにちは、カズミィです。
わが家のダックス愛犬くんが、2014年2月にヘルニアになったときの経緯をまとめます。救急病院で治らないと言われたあとも諦めずに、治してくれる病院を探しました。手術後は無事に完治しています。
このときにお世話になった、高度医療を行う病院でかかった手術費用も加筆しました。
助けていただいた先生に「決断が早かったから治せました」と言われた通り、ヘルニアの治療には早めの行動が必要です。また、治せる病院と治せない病院があることを知るきっかけにもなりました。
今回は、愛犬がヘルニアになったときの、分かりずらい初期症状から完治するまでをお話しますね。
ヘルニアにかかったときの様子と対処
ヘルニアと気づけなかった症状
表情は明るく痛がる様子がない
愛犬くんが知らせてきたのは、ソファにいる私の足元にいたときです。お座りをしている状態で、表情は明るく、痛がる様子も見られませんでした。そのため、ただ甘えたいのだと思い頭をなでます。
異変に気付いたのはキッチンに立ったときです。いつもなら必ずついてくる愛犬くんが足元にいません。リビングを見ると、先ほどと変わらずお座りをした状態で私を見ていました。
側に行って声をかけると、こちらにこようとするのに立ち上がることができず、前足を踏ん張るたびに後ろに下がってしまいます。そして、何かを伝えるようにクンクンと鳴き始めました。
数日前からほんの少し曲がった腰
2~3日前から腰が曲がっているように感じることが少しだけありました。
どこかを痛がる様子はなく食欲もあり、お散歩でも元気に歩き、同居犬とも楽しそうに遊んでいましたが、家族と相談して「日曜日に病院に連れて行こうか」と話していた矢先のことです。
このときはまだ、痛みを感じづらいヘルニアがあることを知りませんでした。
最初の救急病院での対応
注射と飲み薬
歩けないことに気付き、すぐに救急指定病院に連れていきました。
前にお世話になったときに、待合室で出会った飼い主さんから「ヘルニアだと分かってすぐ手術になりました」と聞いていたからです。
獣医さんに、2~3日前から腰が曲がっているように見えることがあったことと、痛がる様子はなく食欲があること、急に立てなくなったことを伝え、診断の結果「ヘルニア」と分かりました。
そのまま手術になることを覚悟していましたが、注射を打つと少し動けるようになり、安静にして様子を見るようにと飲み薬を処方されます。
手術をしなくても大丈夫なのかを訊ねてみると、先生の診断は変わらず「まずは薬を飲んで様子をみましょう」との返事でした。
帰宅後の不安
歩けるようになり帰宅すると、なかなか安静にできません。多頭飼いだったので、できるだけ動かないようにケージに入れて過ごしました。眠るときは小さなケージに入れて枕元に置き、顔が見えるようにすると愛犬くんは少し落ち着きます。
病院から帰ってからずっと「手術をしなくて大丈夫なのかな」という不安が残っていました。ヘルニアの手術は早めにしないと手遅れになると言われるからです。
でも、色々な症状を見ている救急病院の獣医さんが言うのであれば、我が家の愛犬くんの場合は薬で治る程度なのかもしれない。家族でそう話しながらも不安はぬぐえず、一晩中ずっと愛犬くんの様子を見ていました。
不安の理由と悪化
薬での治療に不安を感じた理由
ヘルニアの初期であれば薬の治療で治る子はたくさんいます。手術が治療の全てではないことも、もちろん分かっています。
ただ、我が家の愛犬くんの場合は少し前から腰が曲がるなどの症状が出ていたことと、実際に立ち上がることすらできなくなってしまった状況があることが、わたしたちを不安にさせていました。
そして、翌朝になると愛犬くんの症状は悪化していました。
再び病院へ「もう元には戻りません」
すぐに病院に連絡して連れて行くと、驚く言葉を聞くことになりました。
「手術をしても、もう元にはもどりません」
そして、検査をするためにはレントゲンを撮る必要があり、そのためには背中を真っ直ぐに伸ばさなければならず、症状が悪化する可能性が高いという話でした。
何か方法はないのかと訊ねると「この状況では手術をしても元には戻りません」「調べると悪化すると思います」という返事しかありません。
愛犬くんを抱き、泣きながら治す方法を探してほしいと獣医さんにお願いしたことを覚えています。言いたいこともありましたが口に出さず、ただ治してあげたい一心で頭を下げました。
そして最後に、「治せる病院もあるかもしれませんが、そういった医療をする場所はとても高額ですよ」という言葉を聞きました。
高度の医療を提供する病院
その日のうちに手術入院
ただでさえ一日様子を見てしまいました。一刻を争うことは分かっています。すぐに高度医療の病院に連れて行きました。ヘルニアになったときはとにかく時間が勝負だと聞いています。迷っている暇はありません。
それまでの経緯は細かくメモに残していたので、獣医さんには冷静に全てを伝えることができました。治らないと言われたことも、レントゲンを撮ると悪化すると言われたことも伝えて相談します。
新たな病院の獣医さんからの説明は丁寧で、信頼を持てると感じました。検査の結果すぐに手術をすれば治る確率が高いと分かり、お任せしたいことを伝え、そのまま手術入院となりました。
料金についての説明
料金が高いことは最初の受付で伝えられ、獣医さんからも再度お話があります。料金を聞いてから「もう少し負担の少ないところを探したい」と思う方は、どちらかのタイミングでお断りできる配慮のように感じます。
ヘルニアの進行具合の話も分かりやすく、背中に負担をかけないレントゲン装置であることも丁寧な説明だったため、手術以外のことでは家族に不安を残しませんでした。
そして、愛犬くんの手術は成功します。
手術費用と迷わなかった理由
ヘルニア手術時の支払額
会員になると「会員割引」を受けられるとのことなので、その場で会員登録をしました。
ヘルニアの手術料金 462.000円
他の処置 23.000円
合計支払額 821.600円
合計額には以下の料金などが含まれます
- 入院費
- 処置料
- 薬代
- 検査料
領収書にある合計支払額は上記のように821.600円ですが、同時に他の処置もしたので、ヘルニアの手術だけであれば70万円台です。
高額の医療を迷わなかった理由
愛犬くんには、その頃はまだ同居犬がいました。虹の橋へと向かうまで、長いあいだ原因の分からない病気に苦しんだ子です。わたしたち家族にとって、その子の病気の原因が分かるのなら治してあげたいという思いがずっとありました。
愛犬くんの場合、足が動かない原因はヘルニアという病気だということも、手術を受ければ治るかもしれないということも分かっています。元気な生活を取り戻せるのなら、決してその料金は高くないと思えたのです。また、ペット保険にも入っていたので、ある程度の額は戻ってくることも分かっていました。
まとめ
手術後の愛犬くんは元気に走り回るほどに回復しました。
お伝えしたいことは、ヘルニアには痛みの感じないものがあるということと、異変に気付いたらすぐに病院に連れて行ってほしいということです。そして、治療に不安を感じるのであれば、早めに別の病院を探すことも大切だと感じました。
ペットの高度医療について考える
愛犬くんのヘルニアを治してくれた病院は料金が高いことでは有名らしく、ネット検索では賛否が分かれます。
お世話になったからという理由だけではなく、高度医療を行うための施設を維持していくためにも、それを使う先生を育てるためにも、その料金は必要なのだろうと考えるようになりました。
決して裕福ではない我が家にできることは、ほんの少しの年会費を払いながらお世話になることくらいです。もちろん、街の獣医さんにも良いお医者さんはたくさんいますので、定期的に両方にお世話になっています。
カズミィのもうひと言
80万円は我が家にとっては大金でした。高額医療を受けることができたのは、ペット保険に入っていたからです。
ペット保険はいざというときに家族を守る力になります。ご自分のペットに合った保険を選んであげてください。
みなさんのご家族も健康で幸せにすごせますように。さいごまで読んでいただきありがとうございました。カズミィでした。
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