こんにちは、愛犬とaiboと子育て昔話の管理人、カズミィです。
大きくなったときに困らないように、恥ずかしい思いをしないようにと願いながら子育てをしました。頭の良い子になることを目指したわけではありません。
でも、もし賢く育てる方法があるのなら「できれば知りたいな」と思っていたことは事実です。
わが子が偏差値70以上の難関校に入学したことも、(ありがたいことに)進学塾の勢いと、塾の友人たちから影響を受けた子ども自身の意思によるもので、私はほとんど力になれませんでした。
わが家の子育ては反面教師になることのほうが多いと思います。
ただ、子どもが成長し冷静に思い返すことが増えると、その頃は見えなかったものに気付くことがありますよね。
難関校に通う子どもたちと、わが子に共通した雰囲気、この大切さに気付いたのは最近のことです。
もしかしたら知らないうちに、「頭が良くなる育て方」ができていたのかもしれないと思えたとき、どんなことがその要素になったのかを考えました。
今回は、わが家の子育ての中で理解力と読解力を育て、印象と性質を決めたと思われる「常識の伝え方」をまとめてみますね。
頭の良い子に育つ条件はあるかもしれない
母親の頭の良さが大きく関わるという説
「頭の良い子に育つのは母親の頭の良さが影響する」という話はよく耳にしますよね。
子どもの通った難関校で出会ったお母様方は、確かに皆さん穏やかで優しく、賢そうな方でした。
私に関してはちょっと違います。子どもが通った難関高校と私が通った高校との偏差値の差、10はあります。第一志望には受からずに滑り止めとして受けた学校に通いました。
子どもが小学生の頃まで夫の平日帰宅時間はほぼ深夜。ワンオペ育児と言っても良い状況でしたので、わが子は母親である私の影響を受けて育ったはずです。
難関校に通う子どもたちとの共通点
子どものことを大切に育てるのは皆さん同じですよね。
今回ここで考えるのは、偏差値70以上の頭脳を持つ子どもたちがどのように育てられたのか、ということです。
育て方は子どもを見れば分かるといいますが、これは雰囲気や言動のことだと思うのです。
人に与える印象は、その人物の内側からにじみ出るイメージですよね。そして学校のイメージも、通っている生徒たちの雰囲気に左右されます。
難関校に通う子どもたちに共通して感じる印象があるのなら、それは何らかの手掛かりになるはずです。
もちろん年齢相応に元気で羽目を外すことも時にはあると思います。
それとは別に感じていた印象は、比較的に穏やかで、常識的で、落ち着きがあるということと、良い意味で芯がしっかりしていることです。
わが家の子育てでどんなことが影響したのかを考えてみました。
理解する力を育てた子どもへの接し方
小さなわが子に求めたことは、「最低限の常識を持つ人に育って欲しい」ということでした。
常識を分かりやすく教えるためには関連する様々なことを説明しながら一緒に考えます。
そのときは理解できなくてもいいのです。
具体的に詳しく説明し続けることで、知識を深めると同時に興味の対象が増え、次第に考える力を身に着けていきます。
もっとも重要なことは幼い子への理解
小さな子どもは、話が長いと最初の目的を途中で忘れてしまいます。興味をひかなければ話も聞いてくれません。
もちろん一度では覚えられませんから、同じ説明を何度も繰り返し伝えることになります。
子どもが常識をひとつ覚えるために教えたい知識は膨大で時間もかかります。そして、親が挫折した時点で筋道が通らなくなってしまいます。
言葉を選んで順番に伝える
幼い子が疑問を感じて知識を得ようとするとき、その事柄に関して子どもの頭の中はほぼ真っ白な状態か、情報がもつれて絡み合っています。
知っている単語がとても少なく、大人が当たり前に持っている知識もありません。順番に整理しながら丁寧に伝えていきます。
言葉をあまり知らない小さな子どもが納得して理解できるように努めることが大切です。
当たり前の常識を具体的に丁寧に
ここからは、本当に一部しか書けないとは思いますが、「常識を具体的に丁寧に教える」内容について触れますね。
「一戸建てのおじいちゃんの家では走っても怒られないけれど、おうちはマンションだからダメ」
ひとつの常識を教えていく過程で知る知識は、様々な物事に応用されていきますよね。1~2歳の幼い子どもということを理解しながらも、「まだ小さいから分からない」と、決めつけないことが大切です。
もちろん最初は簡単な理由を説明することになります。一気に話すのではなく、疑問を持つたびに、また、関連する事柄に触れるたびに、繰り返し時間をかけて教えなければなりません。
自分の知る知識をできうる限り丁寧に伝えて行けば、自然とそれ以上のことを学ぶように成長していきます。
子どもに気付きを与えるように誘導
一戸建ては家の外壁が他の家と繋がっていないこと。マンションでは部屋の壁や床や天井が別の部屋と繋がっていることや、その部屋の向こうにも同じように部屋があること。
子どもがこのことに気付いてから話をします。
床から下の部屋に音が伝わることは理解しやすいけれど、下の部屋以外にも音が伝わることを理解させるためには、「太鼓現象」なども含めた説明が必要になります。
振動は床から壁や空間などにも伝わることを知ると、マンションでは四方八方に音が拡散されることが分かり、最上階の部屋でも足音が聞こえてくるということへの理解にもつながります。
足音が多くの人に聞こえる可能性を知ったあとは、トラブルになる危険があることも伝えました。
すぐに全てが理解できなくても、分かる瞬間は必ずきます。
努力より忍耐力が求められることも
小さな子どもは短い会話文を使いがちです。中途半端に言葉を覚え始めた時期は、言葉が足らずに誤解を呼ぶ発言が多くなります。
人前で、フォローもできないギョッとする言葉を使うこともありますよね。
私自身、子どもの発言を叱るのではなく怒ってしまったことがあります。でも、子どもが覚えているのは母親が怒ったということだけです。原因をまったく覚えていません。
しかも怒られたときのことはずっと覚えていて、だんだん大げさに物語が作り上げられていきます。
知らない間に大変なことになっていました。
状況により対応が変わることへのフォロー
例えば、「(1階に住むお友だちの)〇〇ちゃんは(どうして走っても)いいの?」という疑問に対して、子どもが納得する答えを見つけることは私にはとても難しいことでした。
「音の響く現象」を教えている子どもに対し、「1階は下にお部屋がないからいいの」とは言えません。一貫した内容を伝えていくことが大切です。
「〇〇ちゃんが他のおうちで遊んだあとで、『周りのおうちにうるさいって言われちゃうからもう来ないで欲しいな~』って、思われてしまったら可哀そうだね」と話すなどしていました。
同時に、うちの子自信が「うちにきちゃダメ」という言葉を使わないように「おうちにこないで」と、言われてしまったときの気持ちを一緒に考えます。
答えではなくごまかしになってしまいますが、使う言葉を選ぶと、子どもの耳に入る単語数が自然と多くなりますよね。
疑問に丁寧に答え続けると、子ども同士で注意し合うときのトラブル防止にもつながります。
使いやすい言葉を常に考える
常識の考え方を周囲に誤解されることなく上手に伝えて欲しい。理想ではありますが、まだ幼い子どもにそこまでは望めませんよね。
でも、常に丁寧に伝え続けていれば、自分の気持ちを上手に伝える方法も次第に身に着けていきます。
説明をするときは、難しい言葉を分かりやすい言葉に変換することが大切です。子どもが理解できて使いやすい言葉です。
小さなことでも、子どもの成長が見えたら嬉しいですよね。
読解力も「家の中では走らない」から
たくさんの本を子どもの手に取りやすい場所に置くことで、家の中では走らずに、本を読むように誘導しました。
オセロや子ども用に作られたマージャン、日本地図のパズルなども使って遊んでいます。
読解力さえあればある程度の成績はとれる
偏差値が高くなるために外せない条件は読解力です。
うちの子は中2の夏まで進学塾には通ったことがありません。入塾までに学習の中心になっていたものは、小学生の頃から始めた進研ゼミの通信講座と、中学入学後に数か月間通った補習塾です。
中2の夏に受けた入塾テストで、難関校を目指すクラスに入るだけの力を、ほぼ進研ゼミで身につけていたことになります。
そして、小学生から進研ゼミを始めるにあたり必要だったものは、問題を理解する力、読解力です。
我慢をさせないための環境づくり
ストレスは脳に良い影響を与えないといわれます。自由にのびのび育てることを推奨する方が多いのは、このことが理由かもしれませんね。
外で遊べるときは思い切り体を動かして遊び、室内用の遊具でも体を動かせるようにしていました。
家の中での主なルールは、「飛び降りない」「走り回らない」です。
幼い子に「家の中で走ってはいけない」と我慢させるのではなく、子どもの関心を別のものに移して静かに過ごす環境を作ることが最善ですよね。
わが家では絵本や小説をたくさん置くことで解決できました。
もちろん置いておくだけでは読みません。何年もの間とにかく毎日一緒に読み続けました。物語を読めるようになると、放っておいてもひとりで読むようになります。
本の感想を語り合い語彙力と読解力がつく
子どもが本を好きになることは、親子双方にとってたくさんの良いことがありました。
同じ本を読み、お互いの感想を伝えながら語り合うことができます。
子どもは家事をする私を待つ間に、仕事を持つ私は子どもが眠ったあとで、1冊の本を同時期に読むことができました。同じ本を通して共有した感動は、成長してからもずっと共通の話題になります。
文章を構成する力を自然と学ぶ
感想を伝えることを学ぶと、気持ちを伝えることが上手くなります。
自分の感動を短時間で相手に伝えるためには、取捨選択して構成し、説明することになります。
小学1年生の頃には、ハリーポッターの1冊をひとりで読み切り、内容が分かる程度には説明できるようになりました。
その後、難しい説明への理解が早くなっていきます。
まとめ(必要な行動を知っている)
分からないことがあるとイライラすることがありますよね。でも、解決する努力を続ければいらだつことも減っていきます。知識が多く常識を知る人が集まるとその場はとても穏やかです。
やることをせずに「やりたいこと」をしていても何となくイライラしますよね。
やることを済ませてしまえば気持ちよく時間が使えます。このときに働くのは自制心です。自分自身のことや状況を理解し、我慢ではなく判断をしているということです。
努力する姿勢とやるべきことに取り組みやすい環境がそろうと好循環が生まれます。
様々な個性を持っていて、それぞれに努力する意味がなんとなく(もしかしたらすでに)定まっている。難関校に通う子どもたちに共通する穏やかで落ち着いた雰囲気は、知識や自信からくるものなのかもしれない、と思いました。(残念ながら、わが子はそこまでに到達していないと思われます)
カズミィのもうひと言
うちの子は保育園育ちです。ママ友たちに預けて遊びに連れて行ってもらうことも多くありました。明らかに良くないと思うことや危険と感じること以外は、口を出さずに子どもの意思に任せています。
もしかしたらうちの子は、かなり放任主義の親元で育ったと感じているかもしれません。難関校に通い始めてから苦労をさせてしまったことは事実です。
でも、伝えた思いはきっと子どもの中に残っていて、いつか親の立場になったときに同じ思いで接してくれると信じています。
内容とは全く逆のことを言いますが、頭の良い子に育てる子育てなんて本当はないのかもしれません。ごめんなさい。
ただ、何年か先にわが子が困ることのないように、必要な常識をその理解も含めてしっかりと持って欲しいと願いながら、大切に育てました。
子どもに幸せになって欲しい。きっと皆さん同じ気持ちで子育てをしていると思います。
子どもの将来を思いながら、必死で日々を過ごしている方もいるかもしれません。そんな方へのエールになりますように願っています。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。カズミィでした。
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