こんにちは、結婚前は明治神宮で、初詣の参拝をしていたカズミィです。
明治神宮の参拝の仕方は、お辞儀の仕方に特徴があります。「林修のニッポンのドリル」では、神職の方が丁寧に説明してくださいました。
令和として最初の初詣、2020年の明治神宮は鎮座100年を祝う特別な社殿です。
絶対に失敗しない初詣の参拝の仕方になります。
目次をクリックして気になる項目からお読みくださいね。
初詣の参拝をするときに、明治神宮の空いている時間帯や、混雑を回避する参拝ルートなどを含めた豆知識もまとめました。
* この記事は、2019年12月25日と2018年12月に放送された「林修のニッポンのドリル」、2年分の特集内容をまとめています。
明治神宮へ参拝する前に知りたい知識
明治神宮の見逃せない4つのポイント
ひとつ目のポイント「表参道」
原宿の駅を出て渋谷方面へ向かうとすぐに、「一の鳥居」が見えます。実は、ここから参道が始まるわけではありません。
原宿で参道と名がつくものは表参道ですよね。この表参道は、初日の出の日差しが明治神宮に差し込むように設計されている参道なのです。
明治神宮側から表参道に昇る美しい朝日を見ると、心が透き通るような気持ちになります。
表参道には杉と松で造られた鳥居が設置されたこともあるそうです。1920年に期間限定で置かれたこの鳥居は、柱の直径が1.8mもあり、高さはなんと18m、金具には金箔も施されていたそうですよ。
迫力がありそう。見てみたいですね。
二つ目のポイント「代々木」
神職の方は、一の鳥居の前で一礼をし、神様の使う参道の中央(正中)を避けて進みます。
一の鳥居から5分ほど進んだ場所にある二つ目のポイントは、竹の柵に囲まれた一本の木です。
この木は代々生まれ変わってきたモミの木で、「代々木」という地名の元になった木なのだそう。
黒船来航の頃は高さ54m、幹の直径10.8mの巨大なモミの木で、ここに登って黒船を見た人もいるとのことです。
この木から少し進んだ先に、奉納された酒樽が置かれた場所があります。216種類(2018年12月時点)の日本酒の樽が置かれ、その向かい側には2006年よりフランスのブルゴーニュから奉納されるようになったワインの樽も置かれています。
三つ目のポイント「二の鳥居」
三つ目のポイント二の鳥居。木造の明神鳥居では日本一の大きさで、高さ12m、柱の直径は1.2mあります。
この鳥居には巨大なヒノキが使われているのですが、日本では調達できませんでした。台湾の丹大山(たんだいさん)から運ばれてきています。
標高3.300mの絶壁から、道を造ったり橋を架けたりして運び出され、1年かけて日本に到着したそうです。
四つ目のポイント「八十八度の角」
拝殿の手前にある右へと曲がる角は、直角ではなく88度になっています。ここを曲がって三の鳥居をくぐると、南神門が正面に表れます。その奥に拝殿が見えてきます。
末広がりの八という数字を重ねて言を担いだのではないかと、神職の方が話していました。
おまけ!拝殿の屋根にある秘密
明治神宮の拝殿の屋根には、多くの著名人から奉納された銅板があり、それぞれに名前と願い事が書かれているそうですよ。(通常は見れないそうです)
元日の混む時間帯と空いている時間帯
拝殿までの道のりにかかる時間
原宿から近い南参道から拝殿までにかかる時間は、普段であれば15分ほどです。その道のりが年末年始には2~3時間かかります。
混む時間と空く時間とその理由
朝5時から10時までが空いている時間帯になります。
午前0時から5時までが混む理由
徹夜で並んでいる方々で混む時間帯です。
午前10時から混み始める理由
自宅で年を越した参拝者で混み始めます。
混雑を避ける方法は空いている参道の利用
300万人が参拝すると言われる明治神宮、混雑を避けるためには、南参道ではなく北参道や西参道を使います。
北参道
最寄り駅のJR代々木駅から徒歩11分です。
西参道
最寄り駅の小田急線の参宮橋駅から徒歩9分ほどです。
明治神宮の場所
Googleさんからの地図
東京都渋谷区代々木神園町1-1
明治神宮の住所は神様の園の町なのですね。
とても覚えやすいです。
明治神宮の正しい参拝方法 まとめ
最初に、祭られている神様を学ぶことも大切ですよね。
明治神宮の神様は、明治天皇と昭憲皇太后です。
明治神宮では、31日から元日になるときに、宮司が新年初太鼓を打ちますよ。
年に一度しか行われない、新年の初太鼓を宮司が打つタイミング。一緒に迎えることができたら、少し多めにご利益が授かれるかもしれませんね。
一の鳥居をくぐるときから始まる参拝
参道の中央は神様の通り道。左端か右端を通ることが正しいと言われます。
このとき、左端から鳥居をくぐる場合は左足から、右端のときは右足からくぐることが正しいそうです。
混雑して、どうしても真ん中を通ってしまうときもありますよね。そんな時は、「進左退右」という言葉があり、左足から鳥居をくぐると良いそうですよ。
正しい手水作法
明治神宮の88度の曲がり角を曲がると、左側に清めの水があります。
意外と知らない手水の作法、多くの方が間違っているとのことなので、こちらもまとめておきますね。
- 柄杓を右手で持ち、左手を清める
- 柄杓を持ち替えて、右手を清める
- 左手で水を受けて口をすすぐ
- 再度左手を清める
- 柄杓を戻す
明治神宮特有の参拝の仕方
明治神宮の参拝では、お辞儀の角度は90度なのだそうです。
- 小揖(しょうゆう)15度のお辞儀
- 3歩進む
- 深揖(しんゆう)45度のお辞儀
- 二拝(90度のお辞儀を2回)
- 二拍手(右手は下にずらして拍手)
- 右手を戻して合わせる(お参り)
- 一拝(90度のお辞儀を1回)
- 深揖(しんゆう)45度のお辞儀
- 3歩下がる
- 小揖(しょうゆう)15度のお辞儀
流れるように参拝するためには練習が必要かも…
神職の方のように滑らかにお参りしたいですね。
祈願文を書く
達成したい目標やお願い事がある方は、参拝後に祈願文を書くと良いそうです。
拝殿の右手にある絵馬の奉納場所で、誓いの言葉やお願い事を書いて封筒に入れると、翌朝ご神前にお供えしてくれるとのこと。
神様に願いを直接届けてもらえる祈願文、お供えする金額は決まっていないので、誰でも気軽にお願い事をすることができます。
ちょっと変わった明治神宮おみくじと守護矢
おみくじの特徴
明治神宮のおみくじは、他の神社とは少し違います。吉凶はなく和歌が書かれているのです。
明治神宮の神様は、明治天皇と昭憲皇太后ですよね。おふたかたは生前たくさんの和歌を作られました。これらの和歌が神様からの言葉としておみくじになっています。
願いを先に考えてから引くと、答えを導いてくれるそうですよ。
破魔矢ではなく守護矢
明治神宮では守護矢が置かれています。破魔矢と守護矢の違いを簡単にまとめますね。
- 破魔矢はやってくる悪いものを追い払うための矢
- 守護矢は魔を払うだけではなく神様の守護もいただけるようにとの願いを込めた矢
カワイイ豆知識と明治神宮の縁結びスポット
南神門の見逃しがちなハートマーク
南神門の金具にハートの形があることを知っていますか?
これはハートマークとして使われているのではなく、イノシシの目の「猪目(いのめ)」からきています。
火よけや魔除けのために使われる猪目は、火事になると一目散に逃げる猪の様子から「火事から逃げる」「火事になりませんように」という思いが込められているそうです。
お正月こそ縁結びスポットがオススメ
明治神宮には有名な「清正井(きよまさのいど)」がありますが、実はここではありません。
今回紹介されたのは「二の鳥居」からほど近い庭園です。
ここは明治神宮ができる前からあった庭園で、明治天皇が皇后のために造られた庭。花菖蒲150種類が1.500株ある愛が詰まった場所なのです。
参拝者が拝殿に流れるお正月は、庭園をゆっくり見られるのでオススメとのことですよ。
夫婦楠(めおとくす)
明治神宮創建時に献上された2本の楠は、戦災で社殿が消失したあとも支え合うように立ち続けていたそうです。
しめ縄で結ばれた2本の楠にお参りすると、夫婦円満や縁結びのご利益が授かれるとのお話でした。
明治神宮を造った方々と鎮守の森
明治神宮を造った3人
明治神宮を造った3人の中心人物はこちらの方々です。
渋沢栄一
明治時代の経済界をけん引した人
伊東忠太
明治神宮を設計した人
本多清六
鎮守の森プロジェクトリーダー
明治神宮の設計は伊東忠太さん
明治神宮を設計した伊東忠太さんは、京都にある平安神宮や、築地本願寺も設計しています。
建築界初の文化勲章を受章した方で、「建築」という言葉は、伊東忠太さんから生まれました。
鎮守の森を造った本多清六さん
日比谷公園は日本で初めての近代様式の公園です。この日比谷公園を造った方がプロジェクトリーダーの本多清六さん。
修学旅行の定番である奈良公園を造ったのも、湯布院を保養温泉地にと提案したのも、日本で初めての林学博士、本多清六さんです。
鎮守の森は人工的に造られた森
都会だったため森がなかった
元々明治神宮のある場所は、神社に必要な「鎮守の森(ちんじゅのもり)」のない荒地でした。
明治神宮を包むように広がる森を都会の中に造るために、意見がぶつかることもあったようです。
百年以上先を考えて作られた永遠の森
通常であれば、鎮守の森に使われる木は、まっすぐに伸びる杉やヒノキの針葉樹を使うことが望まれたようです。
針葉樹は汽車の煙に弱いため、都会では長く続かないと本多清六さんは考えました。煙害に強い広葉樹を使うことで永遠に続く森を造ることを提案します。
広葉樹の森を反対した大隈重信さん
第17代総理大臣の大隈重信さんは、伊勢神宮や日光東照宮のように針葉樹の森にすることを推していました。
そこで本多清六さんは、針葉樹と広葉樹の両方を使った森を造る計画書をまとめます。
汽車の煙に弱く次第に枯れていく針葉樹が、広葉樹の養分に変わるという、緻密な計算書を提出して説得したそうです。
そして現在、明治神宮の周囲にある鎮守の森は、都会の中にある豊かな森へと育ちました。
まとめ
新しくなった本殿の屋根
本殿の屋根が改装中だった2019年の初詣では、ご神殿が通常より参拝場所に近い、仮殿という場所にありました。
新しい屋根が完成した2020年のお正月。
明治天皇と照憲皇太后も気持ちよく過ごされているかもしれませんね。
カズミィのひとり言
林先生の番組は大好きで、家族で楽しく見ています。
明治神宮の歴史に触れた内容は初めて知ることもたくさんあり、とても勉強になりました。
これからは、代々木公園を含めた明治神宮周辺の森に訪れるたびに、神様の降り立つ鎮守の森を造った方々のことも思い出すかもしれませんね。
このまとめ記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。さいごまでお読みいただきありがとうございました。カズミィでした。
にほんブログ村